RODNEY ALAN GREENBLAT
ロドニー・アラン・グリーンブラット

ロドニー・アラン・グリーンブラットは気まぐれでチャーミングな立体作品を制作するアーティストとして世界的に有名です。 3歳から絵画にのめり込んだ彼は1971年、11歳の時に大きなチャンスを掴み、小学生の為の親と教師のハンドブックの表紙のイラストレーションを手掛けることとなりました。

数年後ニューヨークに移り住んでから、ロドニーの一風変わった色鮮やかな立体作品は1980年代ニューヨーク、イースト・ヴィレッジのアート・シーン全盛期にはなくてはならない存在となっていました。彼はその地で当時伝説的なギャラリーであったグレイシー・マンションでも何度も個展を行いました。1985年には「勝利の方舟」と言うタイトルの大きな立体作品を名誉あるホイットニー美術館で開催されたビエンナーレに出品しました。

1990年代に入り実験的な名目で新しいパーソナル・コンピュータをひっさげ、インタラクティブなCD-ROMを開発し、ビデオ・ゲーム産業への足掛かりとしました。そしてソニー社のプレイステーションで最も売れたゲームソフト、「パラッパラッパー」に芸術的な要素を加えることとなりました。これが契機となり、ロドニーの作り出す世界観は日本で人気の高い民生機器にも起用され、シリーズ化された日本のアニメ番組にも波及していきました。ロドニーは現在日本で未だ人気が衰えない「サンダー・バニー」と名付けられたオリジナル・キャラクターをもって、世界のトップ・クラスのキャラクター・デザイナーの一人として知られています。

2000年代に入り、ロドニーはソニー、トヨタ、ニューヨーク・タイムズ、ザ・ニューヨーカーと言った世界的に最も知名度の高い会社の広告やイラストの仕事に携わるようになり、最近では日本でも広告代理店の電通やJR九州の仕事を手掛けています。

2007年、ロドニーはニューヨークに拠点を置く、ヴィレッジ・禅道で禅を学び、2013年には上級生となり、仏教徒名の「Musho」を与えられました。更に2016年には理事長のポストを得て、「仏法の喜び」を出版するに至りました。

このたび、Sho+1はロドニーの新しい立体作品を日本国内での彼のプライマリー・ギャラリーとして発表していくことに大きな喜びを感じています。



1960年 アメリカ、カリフォルニア州生まれ
1978年 ウォルト・ウィットマン・ハイ・スクール(メリーランド州ベセスダ)卒業
1978年 コーコラン・アートスクール(ワシントン, D.C.)卒業
1972年 - 1982年 ニューヨーク市スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク州)にてファインアーツを学び卒業

キャッツキル(ニューヨーク州)在住

 
(一部抜粋)
selected exhibitions

1982年 プロヴィデンス(ロードアイランド州)、ミュージアムオブアート、ロードアイランドスクールオブデザイン(RISD   
     Museum)にて“The Threshold, Rodney Alan Greenblat” 個展
1983年 ニューヨーク、グレイシー・マンション・ギャラリーにて個展
1985年 ニューヨーク、ホイットニー・ミュージアム、ホイットニー・ヴィエンナーレに彫刻作品を出展
1987年 シカゴ(イリノイ州)、ホーキン/カウフマンギャラリーにて“Paintings and Furniture”展示
1988年 ミネアポリス(ミネソタ州)、ウォーカー・アート・センターにて“Design Your Own Future” 展示
1989年 サンフランシスコ(カリフォルニア州)、ジョン・ベルグルエン・ギャラリー(現ベルグルエン・ギャラリー)にて個展
1992年 ノーフォーク(ヴァージニア州)、クライスラー・ミュージアム・オブ・アートにて“Land Ho! The Mythic World of 
     Rodney A. Greenblat” 個展
1994年 東京、クリエーション・ギャラリーG8にて “Rodney Time” 個展
1998年 東京、パルコにて“New Studio Rodney” 展示
1999年 東京と大阪、ソニー・プラザ(現Plaza)にて“Rodney’s Art in a Box” 展示
2000年 東京と大阪、パルコにて“Rodney’s Character Club and Post Office” 展示2006年  ニューヨーク(ニューヨー
       ク州)、グレイアートギャラリーにて“Downtown – The New York Art Scene 1974-1984” 展示
2008年 ハドソン(ニューヨーク州)、BCBギャラリーにて“Free Wheel” 個展
2012年 ニューヨーク(ニューヨーク州)、ルービン美術館にて“Karma-con” グループ展
2015年 ハドソン(ニューヨーク州)、BCBギャラリーにて“Vibrant Space” 個展
2020年 ハドソン(ニューヨーク州)、ハドソンホールにて“Something to Look Forward to” 個展

Selected Children's Books
1997年 絵本『サンダーバニー』日本版出版(ソニー・マガジンズ)“
2000年 コミック・ブック『ロドニーファンコミックコレクション 1 』出版(リトル・モア)2010年 絵本『サンダーバニーとシ
     ャイプープー』出版(リンターリンクプランニング)

Selected CD-ROM Software

1996年 インタラクティブ・ミニゲーム&ショートアニメ“Clickamajigs” (ニッケルオデオン)リリース

Selected Video Games

1997年 プレイステーション用ゲームタイトル『パラッパラッパー』発売(ソニー・コンピュータエンタテインメント) 
2001年 プレイステーション用ゲームタイトル『パラッパラッパー2』発売(ソニー・コンピュータエンタテインメント)
2006年 プレイステーション用ゲームタイトル『パラッパラッパー - PSP』発売(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

Selected Animation

1993年 フジテレビ系『ウゴウゴルーガ』にて書き下ろしストーリー『ロドニーガイ』毎日放映
2001年 フジテレビ系『パラッパラッパー』放映(ソニー・ビジュアルワークス制作)2002年 VHS&DVD『サンダーバニーふわふ
       わストーリー ビビリトルのレインボーデー』発売(監督:伊藤有壱、ソニー・クリエイティブプロダクツ)

Teaching

1993 – 1997年 ニューヨーク(ニューヨーク州)、スクール・オブ・ビジュアル・アーツ修士課程、コンピュータアート、インタ
         ラクティビティ

Selected Collections

ミュージアムオブアート、ロードアイランドスクールオブデザイン(RISD Museum)、プロヴィデンス(ロードアイランド州)
クライスラー・ミュージアム・オブ・アート、ノーフォーク(ヴァージニア州)
ウェスタンバージニア・ファイン・アート・ミュージアム、ロアノーク(バージニア州)
サンディエゴ・コンテンポラリー・アート・ミュージアム、サンディエゴ(カリフォルニア州)
ルービン美術館、ニューヨーク(ニューヨーク州)

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