Inside and Outside of Pop Art
ポップ・アートの形態

参加作家
フィリップ・コルバート、イ・ドンギ、ジョナサン・セリガー、ラメルジー、ロブ・プルイット、ロドニー・アラン・グリーンブラット、クララ・デジレ、ベル・フラナ、付箋girl、サイトウマコト、平間至、原神一

2022年3月19日(土)– 4月28日(木)
12:00 - 18:00
日・月・祝 休廊
ロドニー・アラン・グリーンブラット, スーパー・サーファー・スピリット, 2021

Sho+1では、2022年3月19日(土) から 2022年4月28日(木)までの期間、グループ展 『Inside and Outside of Pop Art ポップ・アートの形態』を開催いたします。

本展では、ポップアートという領域におけるアーテイストの表現の多様性にあらためて注目します。アーティストのルーツ、生まれ育ったカルチヤーや世代を超えて、世界6都市にそれぞれ制作の拠点をおくアーティスト12人の作品を展示いたします。この時代を生きるポップ・アーティストが発信する現在<イマ>と、ポップアートのこの先の発展<ミライ>を、本展を通して検証してまいります。  

ポップアートの起源
1940年代後半から1950年代半ばにイギリスで発表されたコラージュ作品の中に『POP』と描かれた作品が複数ありました。  

その代表的な作品とされるエドゥアルド・パオロッチの「私は金持ちの道具でした」(1947年)は、おもちゃのポップガンのパッケージから切り取られた「POP」の切り抜きを銃の煙の中に貼り付け、画の左方でしゃがんだフラッパールックの笑顔の女性にその銃を向けています。  

またリチャード・ハミルトンの「いったい何が今日の家庭をこれほどに変え、魅力あるものにしているのか」(1956年)では、半裸のボディビルダーが腰の高さに持っている特大の棒付きキャンディーの包みに「POP」と記されています。  

この頃初めて、視覚芸術の文脈でポップという言葉が登場します。広告や包装デザイン、ポップ・ミュージック、雑誌、漫画などを素材にし、大衆文化の心象や技術に関心を寄せた数々の作品が誕生します。  
一方、アメリカでもポップアートの性質を持つ作品が発表され始めます。イギリスのポップアートの起源とは異なるものの、ともに大量消費主義の象徴を合体させたような形態を持っており、生活と大衆の商業文化を反映させています。イギリスではロマンティックでセンチメンタル、そしてユーモラスなニュアンスが含まれている作品が目立ち、対象的にアメリカのアーテイストたちは一般的にはより大胆でアグレッシブな作品を制作するようになります。  

ポップアートの形態の多様性と定義の変遷
ポップアートの起源に遡り、その変遷と発展を振り返ることで、アーティストのルーツや生きた時代の背景によって、定義や解釈が少しずつ変化し、様々な形態を持っていることが解ります。コラージュ、シルクスクリーン、油絵、ペイントスプレーなど技法も多岐にわたります。平面作品、スカルプチャー、また大量生産するという行為をアートとした例もあるように、作品の形態も非常に多様性に富んでいることがポップアートの特徴の一つと言えるでしょう。  

1950年代以降、大西洋の両側で花が開いたポップアート。半世紀以上が経った現在、本展にて、様々なルーツを持ったアーティスト達がそれぞれの視点で制作した作品が一同に並びます。ポップアートのキーワードとされる「消費財的、大量生産、セクシー、ポピュラー、ビッグビジネス」を思わせる、多様性溢れる作品が揃っています。この機会に、ぜひご覧ください。