三澤憲司
Kenji Misawa
PROFILE
三澤憲司は、若くして彫刻家として頭角を現し、1969年の第1回現代国際彫刻展(箱根彫刻の森美術館)での受賞を経て世界各地を巡った後、彫刻家としての道を本格的に歩み始めました。1984年には文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークに渡り、イサム・ノグチのスタジオで研修を受け、1986年にはハーバード大学の客員芸術家を務めました。日本各地に100点を超えるパブリックモニュメントや環境設計、庭園を手がけるなど、公共空間と深く関わりながら独自の造形世界を築いてきました。
三澤の制作の根底には、素材そのものが持つ物質性や存在感への強い関心があります。1960年代末に登場した「もの派」と同時代を生き、関根伸夫や菅木志雄と学び、李禹煥とも交流を重ねた三澤にとって、「もの」は単なる形づくりの材料ではありません。石、鉄、木、既成物など異なる素材を組み合わせ、その差異や違和感を残したまま新たな関係を構築する「アッサンブラージュ」的な発想は、彫刻から平面作品に至るまで一貫しています。異なる素材同士はあくまで不調和でありながら、空間の構成・配置において調和を図るこの姿勢は「不調和の調和」と呼ばれています。
近年、より直感的な表現へと展開している平面作品では、カセットテープや木炭などを貼り付ける手法に加え、絵具をチューブから厚みを持たせたまま配置する「ソフト・ペインティング」などの独自の技法を駆使し、平面と立体、絵画と彫刻の境界を自在に行き来しています。特に、2019年の脳の手術とリハビリを経験した以降に発表された『New Horizon』シリーズでは、生と死の狭間を行き交うような力強さや、内面からほとばしる膨大なエネルギーがむき出しに表現されています。
ジャンルや領域を横断し、造形の美や空間との対峙を追求してきた彫刻家として、また病を経ることで自由奔放な画家として生まれ変わり挑戦を続ける作家として、三澤はその類まれな情熱を作品にぶつけ続けています。
BIOGRAPHY
1945 長野県生まれ
1968 多摩美術大学油絵科卒業
1984 文化庁芸術家在外研修員としてニューヨーク、イサム・ノグチ氏のスタジオで研修
1986 米国ハーバード大学客員芸術家就任
AWARDS
1969 第1回現代国際彫刻展(箱根彫刻の森美術館)コンクール賞受賞
1983 第16回現代美術展 東京都美術館賞受賞
1983 第3回ヘンリー・ムーア大賞展 美ヶ原高原美術館賞受賞
PAST EXHIBITIONS
個展(抜粋):
2024「BEAMS CULTUART presents 三澤憲司 横断する抽象」B GALLERY 東京
1986 ハーバード大学カーペンターセンター ケンブリッジ(米国)
グループ展(抜粋):
2025 三澤憲司 × ジョナサン・セリガー 二人展「素材と物質」Sho+1 東京
2018 “LA Art Show” 福田画廊 ロサンゼルス
2017 “LA Art Show” 泰明画廊 ロサンゼルス
2016 インターナショナル ハワイ
2015 インターナショナル ハワイ
2014 「EXPO Chicago」Shoichiro シカゴ
1985 Jack Tilton Gallery ニューヨーク
OFFICIAL LINK







