付箋girl®
fusengirl®
PROFILE
日常的な素材である付箋紙を支持体に、実在しない人物の肖像を描き続けるアーティストです。東京藝術大学大学院で日本画を学び、2020年1月1日から一日一枚、7.5cm四方の付箋紙に架空の人物の顔を描く制作を継続しています。
一枚一枚の顔は、特定のモデルを描いた肖像ではありません。繊細に重ねられた線や色彩から生まれる人物たちは、それぞれ異なる表情や気配をまとい、見る者の記憶の中にいる誰かを思わせながらも、その人物を特定することはできません。匿名の顔であるからこそ、そこには見る者自身の記憶や感情が入り込む余地が生まれています。
付箋紙という小さく、軽く、一時的な用途を前提とした素材を用いることも、彼女の制作にとって重要な要素です。本来はメモを書き、貼り、やがて剥がされる付箋紙に、一人の人物を丹念に描き残します。一日一枚、同じサイズの支持体に人物を描き続ける反復的な制作は、個々の肖像を超えて、時間そのものを作品の一部へと変えていきます。そこには、日々の制作行為を時間の記録として蓄積した河原温の実践にも通じる側面があります。
一方、反復される顔と鮮やかな色彩にはポップアートを想起させる視覚性がありながら、付箋girl®が描くのは著名人でも既存のイメージでもなく、すべて実在しない人物です。反復によってイメージを消費するのではなく、存在しない「誰か」を一人ずつ生み出し、その集積によって無数の個の存在を立ち上げていくところに、彼女独自の肖像表現があります。
2023年からは、付箋紙という支持体からさらに表現を広げた「fusengirl alt.」シリーズを展開しています。キャンバスをはじめ、すでに時間や記憶を内包したさまざまな素材を支持体として取り込み、人物像との新たな関係を生み出しています。
日本画で培った繊細な描写力を基盤としながら、付箋紙という日常的な素材、鮮やかな色彩、反復される人物像を通して、付箋girl®は肖像、記憶、時間、そして匿名の誰かと見る者との関係を探り続けています。
BIOGRAPHY
東京藝術大学 絵画科日本画大学院修了
PAST EXHIBITIONS
個展:
2025 「記憶の合唱」Sho+1 東京
グループ展:
2026 「ART FAIR TOKYO 20」Sho+1 東京
2026 「Before Spring」Sho+1 東京
2025 「Faces 顔にまつわる表現」Sho+1 東京
2025 「ART FAIR TOKYO 19」Sho+1 東京
2024 「Foresight and Insight」Sho+1 東京
2024 「夢の中のお伽話 fairy tale in a dream」Sho+1 東京
2023 「Art Collaboration Kyoto(ACK)」Sho+1 京都
2023 「付箋girl®︎ × 安藤しづか 二人展『moment』」Sho+1 & +DA.YO.NE. 共同プロジェクト Sho+1 東京
2023 「ART FAIR TOKYO 2023」Sho+1 東京
2022 「art stage OSAKA」Sho+1 大阪
2022 「空即是色 Illusion of Reality」銀座 蔦屋書店FOAM CONTEMPORARY東京
2022 「ART FAIR TOKYO 2022」Sho+1 東京
2022 「3331 ART FAIR」3331 Arts Chiyoda 東京
OFFICIAL LINK
https://www.instagram.com/fusengirl/
「付箋girl」は、株式会社RoKuの登録商標です。









