佐藤ブライアン勝彦

25歳より独学で絵を描き始め、褐色女性を愛らしい動物やコミック・キャラクターと組み合わせた作品で急速に人気を博し、ニューヨークのローブロー・アート誌「Art?Alternatives」において”Life of Brian”として特集が組まれました。2001年より東京から北へ約350kmの地元仙台市に拠点を移し2011年東日本大震災の当事者となった彼は、それまでのファンタジックな作風と並行して、社会、政治が抱える矛盾や葛藤をテーマにした制作も始めます。震災直後、被災地の現場で倒壊した建物がブルーシートで覆われていたり、様々な場面で非日常的な出来事が起きた時、ブルーシートや手動式充電器など普段気にもとめていなかったモノが必要不可欠だったことから、モノの「本当の価値は何なのか」と自問自答します。いつかブルーシートを自身の作品の素材として使用できないかと思うようになリました。その頃、友人を通し日本ツアーで宮城・松島を訪れていたイングランド出身の女優で歌手のジェーン・バーキンに対面する機会に恵まれ、佐藤は新品のブルーシートに彼女のサインを貰いました。その後、2013年にこのブルーシートを使用し、HERMÈSのバーキンにインスパイアされた作品を制作。これが佐藤の作品においてコンセプチュアルな側面での代表作となりました。近年では国内アートフェアへの参加をはじめ、オランダ、スイス、ロサンゼルスなど国内外で作品を発表しています。


1968年 宮城県仙台市生まれ。

 
1997年     完璧な惑星からの眺め、吉祥寺パルコ(東京)
2000年 マンゴーの女、LAPNET SHIP(東京)
2013年 Diary of The Earthquake Disaster、ビリケンギャラリー(東京)
2013年 佐藤ブライアン勝彦展、大船渡市立博物館(岩手)
2022年10月 AFRO GAME, ファイヤーキングカフェ(東京)
2022年11月 the perfect view from the planets, Sho+1(東京)


グループ展 (主要抜粋)
1995年 アメリカ・ドイツ・日本・現代のポップ・アーティスト展/ギャラリーショウ コンテンポラリーアート(東京)
2000年 The Definitive Retrospective / Copro Nason Gallery (ロサンゼルス)
2008年 Illustrative Zurich (スイス)
2011年 Passion of the East / Go Gallery (アムステルダム)
2016年10月 70 Creators’ Seven / 池袋パルコ(東京)
2016年12月 伊藤圭司 x 佐藤ブライアン勝彦「Alligatoo Boogaloo アリガトーブーガルー」 / TETOKA (東京)
2019年3月 アートフェア東京 /東京国際フォーラム(東京)
2020年9月 art TNZ / 寺田アートコンプレックス (東京)
2020年11月 Wave 2020 / 3331 Arts Chiyoda (東京)
2024年5月 夢の中のお伽話 fairy tale in a dream / Sho+1(東京)
2024年9月 freedom dictionary 展 in 由布院 #2 AGAVE ART 展 meets AGAVE SUMMIT 2024 / 湯布院(大分県)
2024年10月 Mexican Image Ltd. a.k.a. LABRAVA 展 / @btf(東京)
2025年1月 タツノコプロ x ArtReMix / 銀座三越(東京)
2025年2月 ARTART TOKYO 2025 / 大丸東京店(東京)
2025年3月 アートフェア東京 /東京国際フォーラム(東京)


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