ジョナサン・セリガー
Jonathan Seliger

PROFILE

ジョナサン・セリガーは、日常のオブジェクトに対する敬意を持ち、ポップアートにおける典型的な価値観や手法をしっかりと丁寧に体現しています。彼の精緻な制作技法は、1960年代にアメリカ西海岸で生まれた「フィニッシュ・フェティッシュ」ムーブメント(*)を想起させるとともに、ポストモダンにおけるシミュラークル(模造品)への関心も反映しています。

大学卒業後、美術批評やフリーランスのキュレーターとしてアート業界でのキャリアをスタートさせました。1980年代後半には、ニューヨークのギャラリーでディレクターとしてアーティストをサポートしていました。その後日常生活に存在する様々なモチーフを、高い再現性で再構築するコンセプチュアル・アーティストに転身しました。有名ブランドのショッピング・バッグ、中華料理のテイクアウト用の容器、電球、ミルクカートンなどにポップ・アートのエッセンスを盛り込んだセリガーのアイコニックな作品は、シンプルでわかりやすいのが特徴です。

(*)「フィニッシュ・フェティッシュ」ムーブメント

 一般的に仕上げフェチと呼ばれ、「非常に滑らかで光沢のある仕上がり(フィニッシュ)」にこだわった作品を特徴とする。アクリル、合成樹脂やファイバーグラスなどの工業用素材を用いて、光沢のある表面のものを作り上げる。

BIOGRAPHY

1955 アメリカ合衆国ニューヨーク州、ブルックリン生まれ
1978 ニューヨーク州立大学ビングハンプトン校、学士号取得

PAST EXHIBITIONS

個展(抜粋):
2017 「Disappearing Fabric」McClain Gallery ヒューストン(米国)
2012 ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート 東京
2010 「Spoils」Jack Shainman Gallery ニューヨーク
2010 「The Hard Way」Angles Gallery ロサンゼルス
2006 「Now & Then」Jack Shainman Gallery ニューヨーク
2005 「Born to Shop」Barbara Krakow Gallery ボストン(米国)
2005 「ジョナサン・セリガー展」ギャラリー・ショウ・コンテンポラリー・アート 東京
2004 「Politeness Counts」アルドリッジ現代美術館 コネチカット州(米国)
2004 「Politeness Counts」タング・ティチング美術館 ニューヨーク州(米国)
2003 「Spree」McClain Gallery ヒューストン(米国)
2002 「As Is,」Jack Shainman Gallery ニューヨーク
2001 「Personal Shopper」Angles Gallery ロサンゼルス
2000 Jack Shainman Gallery ニューヨーク
2000 Studio La Citta ヴェローナ(イタリア)
1999 Jack Shainman Gallery ニューヨーク 1996 Studio La Citta ヴェローナ(イタリア)

グループ展(抜粋):
2025 三澤憲司 × ジョナサン・セリガー 二人展「素材と物質」Sho+1 東京
2022 「空即是色 Illusion of Reality」銀座 蔦屋書店FOAM CONTEMPORARY東京
2022 「ART FAIR TOKYO 2022」Sho+1 東京
2021 「ART FAIR TOKYO 2021」Sho+1 東京 2020 「artTNZ2020」Sho+1 東京

COLLECTIONS

ニューヨーク近代美術館 ニューヨーク
ホイットニー美術館 ニューヨーク