〈会期終了〉
クララ・デジレ個展
「風変わりな子供 Child Oddity」
会 期|2024年7月26日(金) - 8月31日(土)
※ 8月11日(日)- 19日(月)は夏季休暇のため休廊
時 間|12:00 - 18:00
休廊日|日・月・祝
会 場|Sho+1
入場無料
Sho+1 では、2024年7月26日(金)より8月31日(土)までの期間、Clara Desire(クララ・デジレ)の個展「風変わりな子供 Child Oddity」を開催いたします。
クララ・デジレは、グラフィティ・アートの流れを踏襲するフランスのアーティストです。
3 年ぶりとなる本展では、キャンバス画のほかにベッドシーツを用いたコラージュ、躍動感のあるペインティン グを施したスケート・ボードの新作を中心に構成いたします。
クララ・デジレの自由奔放な表現を存分にお楽しみいただきたく、この機会に是非ご高覧ください。
ギャラリー・ステートメント
クララ・デジレの作品には、ポップで色鮮やかな時に奇妙なキャラクターが、断片的な言葉と共に描かれてい ます。
彼女は「形 (figures)と言葉(words) は同じ言語に属する同じアルファベットであり、発音は異なるが、我々の存在自体に浸透している」と述べています。 彼女は自身の作品について語る時「宇宙」「神話」「夢」といったキーワードをしばしば用います。
デジレ特有の世界観は「見えるもの・見えないもの」や「大人・子供」といった境界を取り払い、その鮮やか な色彩や線は我々に軽やかな気持ちを与え、生きる楽しさを感じさせるでしょう。
アーティストからのメッセージ
シーツをかぶって隠れている私は、子供の頃にワクワクした秘密基地のような場所で、束の間大人であることを忘れます。
個展のタイトルに使用した「ODD」という単語には、大人には理解しがたい子供の遊びや行動と同様に、実は子供の視点で見るこの世界こそ最も奇妙なものである、という意味を込めています。 私の絵を鑑賞することによって、誰もが心の奥に抱えている子供の頃の自分や、幼少期に感じていた「大人は わかってくれない」といった感情にアクセスすることができるかもしれません。
私は、ありのままの真実を知るべく生きています。 そして、無垢で尊い自分自身の内面に繋がる、身近にある神秘的な存在の「独自の星」を知る必要があると感 じています。
私の作品が誰かにとっての癒しとなればうれしいです。
アーティスト・プロフィール
1978年 フランス、ラ・ロシェル生まれ
クララ・デジレは、グラフィティ・アートの流れを踏襲するフランスのアーティストであり、抽象ストリート・アートの先駆者、フューチュラ 2000(アメ リカ)に多大な影響を受け、画家としてのキャリアをスタートしました。抽象表現主義やアンフォルメル・ムーブメントがそうであったように、ストリート・アートはシュールレアリズム宣言の生みの親であるアンドレ・ブルトンが提唱した「オートマティスム」の思想に強く影響を受けています。デジレは彼女が愛してやまないコミック・キャラクターと共に「オートマティスム的手法」を試みるかのごとく、思いつく言葉をランダムに書きなぐっていきます。 また、ジャン=ミッシェル・バスキアの原始的な制作スタイルを取り入れて、 独特の世界観を創出しています。
日本への愛
大のJapanophile(ジャパナフィル)であるデジレは、東京で暮らした経験があり、日本のアニメや漫画が大好きです。また読書好きな彼女の本棚には深く心を揺さぶられた2冊の本、北野武さんが子供時代の記憶を綴った短編エッセイ集「たけしくん、ハイ!」と黑柳徹子さんの「窓ぎわのトットちゃん」がアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「星の王子さま」と共に今も並んでいるそうです。