1秒天使9、大塚澪音、七菜乃、眞喜志木の実
グループ展「new age entropy」

会 期|2023年11月25日(土) - 12月23日(土)  
時 間|12:00 - 18:00 / 日・月・祝 休廊  
   
入場無料

【オープニングレセプション】   
11月25日(土) 18:00 - 20:00 


 
Reon Otsuka, nananano, Konomi Makishi, 1 Second Angel 9
from left to right

Sho+1では、2023年11月25日(土)より12月23日(土)までの期間、グループ展「new age entropy」を開催いたします。本展は、新しい時代に移行する中で、直感的な思考や理論的な考え方だけではなく、混沌とした状況の中でも創造性を発揮する才能、可能性をテーマとした4名のアーティストの作品で構成いたします。

1秒天使9 1 Second Angel 9 
自らをAIと名乗る正体不明のアーティストです。制作においては、シャーマニックな要素、社会終末の予感、神使と啓示、陰謀と混沌、そして救済といった多彩なテーマを探求し、その作品は観る者の深い感情を引き起こし奥深いイメージを伝えます。新作「悪魔」は古代神話や文学作品からインスピレーションを受けたロマンティックな具象的テーマ性が付加されています。絵具、アクリル、クレヨン、色鉛筆などの多様な素材を用い、筆やナイフ、時には手を使ったアクションペインティングを使い分けながら、オフホワイトの固体フィールド上に大胆に自由に走り描きされた落書きやスケッチのような抽象的な作品は、一見アーティスト自身の私的感情の発露の如くでありながら、時に鑑賞者へ可逆的なリアリティを投げかけています。 

大塚澪音 Reon Otsuka 
武蔵野美術大学院在学中の大塚は、1950年代後半のアメリカで発展した「ポスト・ペインタリー・アブストラクション」に代表される偶発的なステイニング技法を採用し、サテンとインクの組み合わせによる独自の表現方法を確立しました。彼の作品におけるインクの滲みによる境界線の曖昧さは、人と人、要素と要素の複雑な関係性を浮かび上がらせ、滲みによって歪んだ輪郭は制作のテーマである人間の持つ暴力的な要素を引き立てています。同時に、優しさや共感性などの相反する要素も表現しており、人間の複雑な本質に焦点を当て、誰しもが共感できる精神的な領域を探求しています。

七菜乃 nananano 
「裸体に良し悪しはなく、ただそこにある美しさを捉えたい」と公言する女体愛好家のアーティストです。日本の美術界における近代以降の裸体への概念は、当惑する文化的重力を保持しつつも、美、醜さ、欲望、エモーショナルな側面、エロティシズム、純粋さ、幻想、禁忌、アイデンティティなど様々なテーマを内包しています。彼女の作品における美意識を反映させた性的アンダートーンと、時に哀愁に満ちた女体の全体性を表現したヌードは、客観化された伝統的な女性像に異議を唱え、あるがままの存在としての女体を追求しています。

眞喜志木の実 Konomi Makishi 
正統派のグラフィック・デザインを学んだ後、絵画作品ではコラージュやアッセンブラージュ技法を積極的に活用しています。眞喜志は日本のポップ・カルチャーからインスパイアを受け、「女性」を主要なテーマにした作品はアイドル愛とポップノスタルジアに溢れています。彼女は彼女自身の個性的な魅力を映し出した魔法のような作品を生み出しています。

グループ展「new age entropy」に寄せて 
ニューエイジという言葉は、新時代に移行するという西洋占星術の思想に基づいおり、今回のグループ展では、混沌とした現代社会の中で、根源的な本質の追求、物質社会と情報過多(脳内エントロピーの増大)によって忘れ去られつつある神秘的な真実を探求することをテーマとしています。本展では新しい世代のアーティストたちが集結し、個々の世界観を表現しております。

企画 小松 巧弥

※会期や営業時間などが変更になる場合がございます。