木村尚樹
Naoki Kimura
PROFILE
幼少期を京都市西陣で過ごした木村は、1987年に留学のため渡米し、修学中よりファインアートとしての写真のあり方を模索していました。
木村の作品は自身が「凪」と称する「もののあはれ」をテーマに、時間と空間が交差する瞬間に立ち上がるゆらぎと、その質感(クオリア)を切り撮ったモノクローム・プリントです。モノクローム写真の持つ、現実を明確に抽象化する特性は、彼の作風の中核を担っています。
1990年より欧州での作品制作に臨むため、NYに居を構え、ヨーロッパを舞台とした写真美術作品を数多く発表するようになります。イタリアやルネサンス期の文化的・歴史的背景を感じさせる独特の空気感を放つ彼の作品は、建築物を独自の感性で切り取るスタイルを確立しており、過去には建築家とのコラボレーションによるシリーズ作品を手掛けてきました。2017年頃より東京をベースに活動しており、日本の歴史的建造物や神社仏閣を主題とした作品は、被写体としての建造物を単なる記録としてではなく、光と影、時間と記憶が交錯する存在として捉え、その精神性を映し出しています。
BIOGRAPHY
大阪府生まれ、京都市出身
PAST EXHIBITIONS
個展(抜粋):
2025 「凪景-Lullscapes in Light and Shadow」ヒルトン東京 Chocolate Lounge 東京2024 「光陰 – a time flies as lullscapes」京都 蔦屋書店 京都
2023 「the tranquility as lullscape -凪景- “nagi” In praise of shadows」Sho+1 東京2022 「“nagi” on the edge of Milestone」ファイヤーキングカフェ 東京
2018 「『木村尚樹展』― 凪・外伝 ”nagi” anecdote ―」創英ギャラリー 東京
2015 「木村尚樹『through the window -降り積もる光-』」エモン・フォトギャラリー 東京
2014 「木村尚樹『凪』写真集 出版記念」エモン・フォトギャラリー 東京
2013 「Director’s Choice Vol.3 B&W」エモン・フォトギャラリー 東京
2012 「Director’s Choice Vol.2」エモン・フォトギャラリー 東京
2011 「PORTRAIT」エモン・フォトギャラリー 東京
2010 「Silent monochrome」エモン・フォトギャラリー 東京
2009 「『凪・NAGI』- 立ち上がる、たまゆらの時-木村尚樹」エモン・フォトギャラリー 東京
2005 「MLコラボレーション企画・インテリアとしての写真」カッシーナ・イクスシー青山 東京
1993 「3 days in China Town/木村尚樹」渋谷PARCO、都内PARCO店舗巡回 イクスポージャー 東京
グループ展 (抜粋):
2024 「Art Collaboration Kyoto(ACK)」Sho+1京都
2024 「ART FAIR TOKYO 2024」Sho+1 東京
2022 「art stage OSAKA」Sho+1 東京
2022 「ART FAIR TOKYO 2022」Sho+1 東京
2019 「建築と光」エモン・フォトギャラリー 東京
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