2006年より国際的な名声を築いたグラフィック・デザイナーの地位に決別し、ファイン・アーティストに転向、2008年夏、金沢21世紀美術館でアーティストとしての初の個展、”Scene 0”を開催しました。 この展覧会の内容は少年時代、父親にしばしば連れて行かれた映画館で見た様々な映画への執拗な思いから生まれた作品で構成されました。 その後サイトウはセレブリティ、アーティスト、女優のポートレート制作に興味を覚え、既存の雑誌や写真から制作のもととなる画像を選び、コンピュータで解析、再構築しながら、独自のイメージをキャンバスに転写し、デジタルなイメージから発生する無数のドットを様々な色で塗り潰していくと言う途方もない時間との戦いとなる技法を生み出すようになりました。これをサイトウはデジタルアナログ絵画と名付けました。 2019年に北九州市立美術館で開催されたサイトウの第2回目の大規模な展覧会にはルシアン・フロイド、フランシス・ベーコン、アントナン・アルトー、ブリジット・バルドー、マリリン・モンローのポートレートにフォーカスした連作が展示されました。 近年サイトウはエドワード・ホッパーによる実在の絵画をサイトウ自身の解釈をもって二次的構成を施し、制作を試みるなど、彼の果てしない絵画への挑戦は続いています。
WORKS
BIOGRAPHY
1952年6月1日 福岡県北九州市生まれ
PAST EXHIBITIONS
2019年9月 北九州市立美術館にて「サイトウマコト 臨界―Criticality―」 2017年9月 東京、小山登美夫ギャラリーにて「2100」 2011年 東京、小山登美夫ギャラリーにて「蜜が蜂を呼ぶように。 Like Nectar Attracting Bees」 2012年 ニューヨーク、ポール・キャズミン・ギャラリーにて「Face to Face / Composition」Paul Kasmin Gallery 2012年 金沢21世紀美術館にて「ソンエリュミエール – 物質・移動・ 時間」グループ展 2008年 金沢21世紀美術館にて「サイトウ・マコト展:SCENE[0]」
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